愛した男は、いつか私を殺す人――
偽りの恋人は今日も冷たい瞳で微笑み、私に愛をささやく――
国王唯一の娘であるクラリスはある日、新しい護衛騎士シドを紹介される。
その時に前世の記憶を思い出す。
そう、ここは前世で読んでいた小説の世界で、自分がその中の悪役令嬢だということを……!
シドはクラリスの父(国王)に両親を殺され、復讐に燃える小説の中のヒーローで、国王へ復讐するために正体を隠しクラリスに近づいてきた。
物語の最後、クラリスはシドに処刑される運命にあるのだった…!
憎しみに囚われたヒーロー・シドの心を溶かすことができるのは、これから現れる真ヒロインだけ。クラリスは彼にとって、最も憎い男の娘。
それでもシドは王の懐に入り込むため、クラリスとの婚約を了承し、偽りの愛を囁いてくる。
クラリスにとってシドは、前世の“最推しキャラ”。クラリスは自分の断罪さえ逃れられれば、あとのことはどうでもいい。
だったら彼を幸せにするために、なんだってしてみせます……っ!
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